先日健康診断を受診しまして、検査項目のひとつに検便があったのですが、その「正しい大便のとり方」という解説書に明らかにおっかしいだろ!という突っ込みどころというか正しくない点がいくつもこびりついていましたので、その正しくないポイントとそれを正すべく取り組んだ新しい検便の方法を具体的に記しておきます。
まずは当該解説書における2つの正しくない点
1:表現が正しくない
「とる量」の段!検査棒の先!ビジュアル表現っ
オエーッッッッ!!!オエーッッッッ!!!
これは、無い。ウンチョス部分をリアル描写しすぎ。オブラートに包まなすぎ。「とる量」は確かに大切かもしれなくて、わかりやすさ重視のやさしい写真付きかもしれないけれど、もう一度言いますね。これは、無い。
これ見た瞬間、僕の場合は、眉間にテレホンカードが挟まるくらいに不愉快極まったし、それ以降の食事が実にまずくなったし。さらには、健康診断行ってきま~す!と出かけた女性のバッグにもこのオエーッッッッ!!!が入っているのかと思うとなんだかもうやりきれない複雑な気持ちといらぬ想像力が働いてしまったものです。
おそらくは茶色い粘土か何かのダミーで作ったものなのでしょうが、これは作者も撮影者も現場の制作者は絶対に笑っていると思うのです。「もうちょっと質感をこうだな」とか「それいいね!リアルリアル」なんて言いながらパシャリ!
ネタやおふざけでなく真面目がゆえににこみ上げる方の笑い。
この件に関しては解決法というよりも、棒は実写にしておいて具材はイラストにするとかグラフィック表現もう少しあるだろ!と同じ表現者として声を“大”にして言いたいのであります。
2:とり方が正しくない(よくわからない)
和式はわからいでもないけど洋式っ!逆!逆っ!志村!後ろ後ろ!
特によくわからないし納得いかないのが洋式の図(えらく後方にペーパーをしく和式もあやういのですが...)。ペーパーを折りたたんで手前にセットして、え?!逆に座るの?それでのる?とどまる?浸らない?滑らない?といくつもの疑問がわくのです。
百歩ゆずって家庭用の洋式にならとどまるかもしれない。
けれども、ここで声を“大”にして言いたいのは、洋式にはいくつかタイプがあって、オフィスや商業ビル用などは水面ハリハリの「水チャプチャプタイプ」がおおいのです。つまり、家庭では採便しないひと、したくないひと、排便のリズムやもよおすのがオフィスでというひともいるだろうにというのが納得のいかないポイント。
おまけに、家庭用であってもU型じゃなくO型便座の場合、逆向き着座は手前の便座部分が汚れそうでこわいし。最後の笑顔のウンチョスキャラも「正しく検査をして~」じゃねーし。正しく座ってねーし。
前置きが長くなりましたが、ここからが本題、実践編。
じゃあ実際に、僕はどうしたのかという、何に成功したのかというお話。
■「空中突き刺し」採便法(仮題)のやり方
・便器タイプ=洋式の一択
・いいねポイント=家庭用はもちろん水チャプチャプタイプ対応
手順 1:いつもの前向きに座る
ポケットに検査キットを忍ばせ(家庭用の場合は普通に手に持って)
しれっと個室に入り、けったいな後ろ向きではなく
“いつもの前向き”でパンツをおろし落ち着いて便座に座る
手順 2:検査棒を取り出す
検査キットから検査棒を取り出す
本体部分(透明の液体入り)は
サイドのペーパーカバーの上などに置いておく
手順 3:持ち手は後ろから回す
利き腕の指でキツネの手※をつくり
検査棒の端(キットのキャップ部分)をしっかりと持ち、
後ろ側(腰側)からお尻のほうへ手をまわす
※4の図参照。
手順 4:落下ラインでキツネの構え(上向き)
検査棒の先を斜め上へ向け(この時の手はキツネの手)、
肛門ギリギリまで一旦上昇させた後、
そのまま垂直に降下※させた落下予測ライン上に
棒先がくるよう構える
※目視できない部分の作業のため図のように
垂直に降ろすことを強く意識する。
スルーor被弾防止のため
手順 5:ゆっくり放出、指先集中
普段よりそろり※ゆっくりとウンチョスを放出する
棒先のみに当たるようお祈りしながら指先に全意識を集中させる
※放出の勢いが良すぎたり大物すぎると指ごと持っていかれるので注意。
万が一、大物すぎたり柔らかすぎるなと感じた場合は無理な勝負はしない。
ビオフェルミンSなどを飲んで次の機会に。
手順 6:HITの刹那、キープ・ねじる・抜く(ココ重要)
ビビビとHIT※1の感触があるので
あせらず落ち着いて突き刺さった状態を
程よくキープしてできれば一両やりすごし※2
切っ先をすこしねじり※3すみやかに抜く
※1 HITの感触は例えるならサビキ釣りでイワシやアジの小物がかかるような感じ。
但しハマチ・ブリ級の大物感を感じた場合は無理をせず手を引くこと。
※2 表面からまんべんなく取るため。例えるなら快速電車(一両分)が
棒にこすれながら通過駅をファンッ!と通過するイメージ。
二両編成以上の場合は二両目の重みが再びくるので要注意。
※3 ねじるのは棒先に360℃具材を付けるため。
ねじる動きは車のエンジンキーのイメージ。
手順 7:ペーパーで整える
具のついた先をサイドのペーパーで整える
ペーパーは股の間からスマートに水チャプチャプの便器へ
手順 8:慎重にファイナル
針の穴を通すように慎重にキットに戻す
汚れが無いか確認後、水を流し、手を洗い状況終了
※最後の工程だからと油断や極度の緊張による指の震えは禁物。
失敗するとムンニュと出る→台無しになる。
以上。
「正しい大便のとり方」が正しいと思えないので実践した「空中突き刺し」の方法。
検便は二日分取るのですが、初日はやや緊張したものの二日目は完全勝利。
検査結果も異常なしの、“大”・“大”成功でありました。